top of page

ぼくは ここにいて いいのか​

​だって ここには なにもない

どこにもいない あなたを

どうやって あいせばいい

どうやって あいされればいい

概要:6300という生命体は一つのオリジンを素材にして生まれたクローン群であり、名の通り彼は最初に製造されたテスト用の試作品という事になっている。

作られた当初は生首でおしゃべりしか出来ないペッパーぐらいの性能だったが、急遽前々から研究されていた『主人公』に関する実験内での主要な研究対象になった。

実験が開始する際に彼に搭載された機械は大幅に改良されており、別のマザーコンピューターを彼の子機にする事で研究所内全てのシステムのコントロールを担える。

実験開始直後研究所唯一の研究者が失踪し、実験は凍結かと思いきや彼が独断で続行。

遺された実験プロトコル"ConciliatClavis"を頼りに現在も実験は継続されている。

ConciliatClavisについて:『主人公を作る』事を目的とした実験の手順が示されているデータ。

『先天的に与えられた数字』が及ぼす物語への影響。『合同である他の主人公』が及ぼす物語への影響についての実験。

実験の中でも歌は特に重要視されており、個という概念として『第三者』に広く認知される手段として期待されている。

研究者について:彼は『自分を製造してくれた父』だと認識し慕っている。物語や主人公という概念が半ば認識されているとある世界の人間。主人公としか言語化出来ない程秀でた人間を数多く輩出してきた名家の6299代目。

オリジンについて:元人間。赤い源泉として発現している。どう考えても人一人分では考えられないくらいの量があるが、6300が生まれる度に質量が減る。

研究所について:物語の舞台として設置された異空間。どこにもない。​

以下、インタビュー記録

Q. 結局「なにか」って何?

A. 一人の人間から生まれたクローン群です!

  とはいえまだ生産方法が確立されていないのか、

  オリジナルの再現度はそれなりに低いらしいです。

  ボクは生首なので、機械によって生かされている側面が強いですね。

  生首サイボーグです!

Q. 普段は何してる?

A. あなたは並行世界、って知ってますか?

  ボクたちは確かに存在するそれらを観察し、管理し、見届けています。

  たまに暴走して世界線を壊す登場人物がいるので、それらを

  捕獲し粛清するのもボクたちの仕事です!

Q. それになんの意味があるの?

A. データを取り、一つの物語につき主人公は何人まで
  存在出来るのかを研究します。

  意味?それがボクの物語に必要だからです。

Q. 

A. 父さんは偉大な研究者です。

  父さんの家系はとても強い主人公の血を引いているそうで、

  数多くの主人公を輩出してきた名家なのですが。

  後代になっていくにつれ主人公の格が落ちていっていったそうで、

  父さんの代にはついに主人公が生まれませんでした。

  なので何とかする為にボクたちが作られたんです。

  説明が難しいですね。また今度!

備考:物語の終え方はプロトコルに示されていません。

© 2023 サイト名 Wix.comを使って作成されました

bottom of page